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ヴィンテージ・コスチューム・ドレス

2015.09.04 Friday
最近、全くお直し記事を書いていないですね(汗)。
実は相当忙しくしていて、、、
今年の夏休みは『無し』でした、、、トホホ。
夏が大好きな自分としては、ちょっと残念。
少し前まであんなに暑かったから、山とか川とか行きたかったーーーっ!(>_<)
で、あっという間に、極端に涼しいですね。
なんなんでしょう、この気候。

ということで、なかなか写真の調整をしたりする時間が取れませんでした、すみませんっ!
クーラーを効かせた部屋でお直しの作業に没頭している時間は、夏ということをすっかり忘れています(笑)。
それくらいワクワクするお直しばかりです。

全部のお直しを掲載しているわけでは無いですが、
全部貴重なお直しばかり、、、という特殊な当店でも、
今日の記事は、これまた感慨深いお直しをご紹介いたします。
(以前、Twitterでチラッとつぶやいたののまとめです)

ハリウッド女優、デボラ・カーさんが映画で着用した、実物のコスチュームをお修理させていただきました★
2015-07-01 20.38.52.jpg(C)MGM 1956
↑こちらの衣装です。
1956年の映画『お茶と同情(Tea and Sympathy)』での、一番良いシーン=クライマックスで登場した、グリーンのカクテルドレス。
デザイナーは、多くのハリウッド衣装を手掛けた、ヘレン・ローズ(Helen Rose)さんです!
コスチュームデザイナーとしては巨匠といえる存在であります。

DSCN1671.JPG←フロント DSCN1647.JPG←バック
映画の中ではダークなグリーンですが、保管の状態と経年によるのか映像の処理なのか、、、
実際のドレスは鮮やかな緑色でした。色も所々変色して黄色っぽくなっています。
シルク素材に、ポルカドットは刺繍です。
当店の華奢な方のトルソー(7号くらいの日本人体型)に着せると、、、
ご本人のスタイルの良さをまざまざと見せつけられ衝撃でした。
バストは全くサイズが合わずで、きっととてもグラマーだったことが伺えます。
その反面、ウエストはジャストで、長身のご本人ですから、どれだけウエストがくびれていたかを見せつけられました。
スコットランド人でありながら、ハリウッドで成功した超一流の女優さんですから、
それはそれは素晴らしいスタイルだったのだと思います。
当然私はご本人にお会いしたこともなく、映像でしか拝見できませんでしたが、
それなのに当時30歳を過ぎても抜群な彼女のプロポーションが手に取るようにわかる、、、すごくないですか!?
ヴィンテージというのは、歴史的価値のある資料なのです。

さて今回は、コレクターさんからのご依頼でした。
全部をメンテナンスです。
着用目的では無いので、当時の手仕事を忠実に残すということに重点を置きました。
色の染めは当店の範疇外であり、ご依頼主様のご希望ではありませんでしたので、私は縫いに徹します。

DSCN1651.JPG
メンテナンスは、例えばこういったほつれ。。。

DSCN1653.JPG DSCN1654.JPG
糸が抜けていたりするのを。。。

DSCN1655.JPG
元の痛んでいる糸を抜いてから、新しく縫っていきます。

DSCN1658.JPG DSCN1657.JPG
前も後ろも、元の縫い跡(針穴)へピタッと合わせます。

DSCN1659.JPG
元の折り目に戻して(割って)。。。

DSCN1660.JPG
ほつれを直しました。
こういったメンテナンスを、いろんな箇所でしました。

DSCN1663.JPG DSCN1664.JPG 
バックは、スナップボタンで開閉です。裏側は補強の為にテープで補強されています。手縫いです。

DSCN1662.JPG
糸もシルクです。
色褪せしているところとしていない部分では、糸の色も変色していますので、それに合わせて色を使い分けます。
縫い針も待ち針も極細。

DSCN1661.JPG
このリボンも、布を筒縫いしてからリボンにしています。
細かい作業です。
昔の服は、とにかく作りが丁寧です。
失礼ながら、映画の衣装だからもっと雑かと思ったのですが、とても丁寧でした。

DSCN1650.JPG
下着(ブラジャー)のストラップを止める小さなベルト。現代にもありますが、
うーーん!すごくすごく細かい縫い跡です。お針子さんに敬意!!!

デボラ・カーさんは、とにかく美しい。。。
スタイルも美しい。。。
私が馴染みがあるのが、フランソワーズ・サガン原作『悲しみよこんにちは(Bonjour Tristesse)』でのデボラ・カーさんです。
ジーン・セバーグのベリーベリーショートカット「セシルカット」を登場させた1957年の映画。
うっとり、、、♡

こちらのご依頼主さまのご好意で、この「お茶と同情」のDVDをお借りしたのですが、
作品を見ながらこちらのドレスを触ると緊張してしまうので、
仕上げた後に映画を観ました。
腰のお花は、実際のドレスには無く、リボンだけでした、、、というのもわかり、
色々細かいニュアンスは、観賞後少々手直しし、より現物に近づけるように完成いたしました★

貴重なお仕事をさせていただき、ありがとうございました!!


人気のお直しの「ビフォー、アフター」は、
当ホームページ内、洋服リフォームのページの「写真集」に掲載していますので、
こちらもご参照ください。

→ホームページ Oh là là
今日のお直し