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スカジャンのリブ

2015.03.26 Thursday
当店では、ビンテージスカジャンのお直しについて、本当にたくさんのご相談を受けます。
ヨーロッパの古着をメインにお直しを始めたので、スカジャン専門のお店では全く無いのですが、
なぜだか開店当初から、多くのスカジャンをお直しさせてもらっております。
ヴィンテージスカジャンの有名販売ショップさんの商品メンテナンスやら、スカジャンマニアの方やら、
ご縁がありお直しさせていただいております。

古着に関して、性別・国籍・年代を問わず愛を持っていることが、どうして知られてしまったのでしょうか。。。
フレンチだっていう看板を出していたのに、なんでスカジャンも直せるってわかってしまったのでしょう!?
もちろん、私も若い頃は高いビンテージスカジャンを着ていた時もありましたが(今ではきっと想像もつかないでしょう?笑)。

そんなこんなで、スカジャンを愛している人に一番多いお悩みが、『リブ』の問題かと思います。
オリジナル感を残したリサイズやカスタマイズなどは、スカジャンに限らずご紹介して参りましたが、
この『リブ』に関しては、私も長年に渡り、かなり悩んでおりました。
小さな虫喰い程度でしたら、なんとか手縫いで埋めることもできるのですが、
これからご紹介するような状態のものは、、、。
例えばこんな風になってしまった時は付け替えるしかありません。
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今日の記事は、リブの付け替えで苦労と工夫した時の、ある一例です。
そして今後の対策を、嬉しいニュースとして後半にご紹介させていただきます。
長年の想いが溜まっていたので、かなり長い文章となっていますが、
ご興味のある方は、最後までご覧いただけますと幸いです。

※今回、作業風景は載せていません。
作業風景のご参考は、こちらにチラッとあります。


hh1.jpg hh2.jpg
表側=青×白。リブがボロボロです。


hh3.jpg hh4.jpg
襟、袖口、裾、すべてを取り替えたところです。


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裏側=黒×オレンジ。


hh7.jpg hh8.jpg
リブを付け替えた完成の写真です。

hh9.jpg
こんな感じで、リブがぼろぼろ。。。これはもう、修復というよりも、付け替えとなりました。

しかし総取り替えのリブ生地は、現行市販品はほとんど無地であり、ピンクライン入りという同じ柄はもちろん売っていません。
しかもぶ厚くて固くて、
なんというか…新品なので、綺麗でしっかりしすぎなのです。
アジのある年代物のボディには、あまりにも風合いがチグハグすぎて、仕上りがおかしなことになってしまいます。
…こんなことなら、付け替えなかった方が良かったかな。。。と後悔することになります。
なので当店では、そういった新品のリブに付け替えることはオススメしたくありません。
せめて現行市販品でも少しはマシな感じの生地をと、こちらからの提案で、私が4点絞り込んで選んでみました。

左から:リブ編みのコットンTシャツ生地ボーダー柄を、私が染め&洗い加工したもの
市販のコットン白色無地・厚手リブを、私が染め・洗い加工したもの
市販の無地ニット地(ポリウレタン厚手)
市販のワンピース用ポリウレタンジャージ生地、透けるくらいかなり薄手
hh10.jpg
悲しいことに、ヴィンテージ用のリブは現在売っていません。
パーツ取り用の、別のスカジャンをご用意していただけましたら、こちらで『はずし〜移植』まですべて行うことはできます。


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お客様と相談した結果、私が染め加工したコットンボーダー生地に決定しました。
左が加工前、そして右が、洗いをした上に、なんとか自然になるように…と、
私の独断で、コーヒーの出し殻で優しく3回染めました。


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ということで、完成の襟。


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完成の袖口。


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完成の裾。

ほかにも傷みがありまして、例えばこのポケットがビロビロ〜ンとほどけてしまっていたのは、
hh12.jpg

hh13.jpg 
こんな感じに修復しました。


hh14.jpg
ステッチがほつれて、生地のワサワサが出てきてしまっていたのも、、、


hh15.jpg
丁寧に直させていただきました。


ということで、リブ。
いつもいつも、このように似た色合い・素材の生地が手に入るとは限りません。
本当に、泣く泣く諦めることもあります。
「これはカスタムなのだ」と割り切っていただく他ありません。
何か手立ては無いものか、、、少しでもオリジナルに寄り添えるくらいのクオリティの生地があったら、、、と、
長年悩んでおりました。
当時のスカジャンを作っていた会社は今も現存しており、そういった会社やパーツ屋さんにも問い合わせてみました。
”当時のリブを復刻してほしい”とか、”レプリカでも良いので、ボーダーリブだけ切り売りして欲しい” とか、
”少量だけ製作してもらえないでしょうか” とか、、、。
しかしどこも答えはNGでした。
しかも当時から半世紀以上も経っている現代では、そういった企業でも、作っているのは現代風というか。。。
ヴィンテージのスカジャンに付けるにはちょっと。。。。
編む機械自体が変わってしまったので、もうこれはどうしようも無いとのことでした。
昭和初期の機械で復刻する企画も、実は検討してみたのですが、
・少量だけ編むことができない機械なので、同じ色柄だけをかなーーり大量生産することとなる
・当時とは同じ素材(原料)がないので、結局再現にはならない
などで、私の希望とは違っていました。

つまり当時は資源が乏しくて素材が今とは違っていて、現代はもっとリッチな原料になってしまったので、
結局は難しいということになりました。
大量にスカジャンを復刻して生産するのであれば、資産家の方にそれはお任せするとして、
私は1着分だけほしいのです。
もうこれはやっぱり、どこかで編んでもらうということは諦めて、パーツ取り以外に何か方法は無いのか、、、
最終的には私が自分で編むしかないなぁ…と、家庭用レトロ編み機を手配したところでした。
と、そんな時。。。
数日前に出会ってしまったのです!なんとか1着分のリブを再現協力してくださる企業様が!(拍手!)

引っ越してきた東海地方は、古くから繊維の町で、
以前からオートクチュールの素材を作っていたりするすごい地域だと(本当は知っていたのだけど)思い出しました!
現代では東南アジアに押され、かなり衰退してしまったのかもしれませんが、
そこはどっこい、私だって張り切って営業しますよ!!
———で、スカジャンだけではなく、前々から色々悩んでいたことなど、順番に相談に乗ってくれる企業さんが増えました。
すごいよ東海!!!
「そんな変わった相談は今まで受けたことがないよ」など笑われてみたりもしましたが、
お客様のワガママを、私が変わって少しでも力になれればいいな、という思いのみです。
変わり者の洋服お直し人にしかできないことも、もしかしたらあるのかもしれない…。
この愛されているお洋服を、なんとかしてあげたい!!
と、いつもそれしか考えてない、ちょっと変な人だと言われても良いのです。

スカジャンリブに関しては、なんと自宅からほど近い(自転車で行ける近さ)に出会いがありました。
お直しするスカジャンは、風合いや色合いなどがそれぞれ1着1着違うことを考慮し、
リブのサンプルは作らないことにしました。
その現物の1点物を、リブ業界のプロに毎回鑑定してもらい、私もヴィンテージについて少しだけ加工など口を挟ませてもらい、
1着分だけ毎回特別製作できる運びとなりました!!
皆さんが待ち望んでいたことが、一歩前に進みました!

さて、納期とお値段なのですが、現在まだ調整中です。
ボーダーの色が1色増える度に料金が増えるとのことを担当者さんから伺っています。
それぞれにこだわりの編み具合で1着分だけ特注となることと、原材料が高くなっている背景もふまえ、
やはりお安い金額ではないのですが、そこはさすが東京とは違い、この町です。
同じ色のリブを探してパーツ取りのスカジャンを1着買うか、
もしくは少しだけ小綺麗にはなりますが(汚くしたい場合は私がどこまでも加工します、笑)お好きな色で作るか、、、
それを選ぶのはお客様ですので、もしご興味ございましたら、いつでもご相談くださいませ。
開業以来「ワガママ大歓迎!」がモットーのオーララです。

という、スカジャンリブについての最速ニュースでした♪
これからも自分を甘やかさず、常に気を引き締めて精進していかないとと思っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
写真のスカジャンの持ち主様、ご依頼ありがとうございました!

次回東京へは、4月末に出向きます
ご相談だけでしたら無料ですので、ぜひお声かけてくださいね☆



【上記の出来上がり写真および、当店のすべてのお直し・リフォーム・リメイクは、
パターンメイドやイージーオーダーではありません。
一人ひとりのお客様にピッタリの、lalaコとお客様でデザインをした、
スペシャル・オーダーメイドの1点物なので、
写真と同じ物は作れませんことをご了承ください。】

人気のお直しの「ビフォー、アフター」は、
当ホームページ内、洋服リフォームのページの「写真集」に掲載していますので、
こちらもご参照ください。


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