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愛があれば。

2011.01.14 Friday
3.jpg

猫のおじいさんは言いました。

もうワシは、そろそろお迎えが来たようじゃ。


長い間、世話をさせて悪かったな。
ありがとう。
どうにかお礼がしたかったんだが、ワシが差し延べていた手を、今までおまえは全く気にも止めなんだ。
人間と猫では、分かり合えないと勝手に思われていたのが、悲しいがな。
お前が時々、一人この部屋で泣き明かす夜、
一人ぼっちだと思ってほしくなかった。
ワシはそういう時、膝に乗ってみたり、わざとご飯をねだったりして、泣き止んでもらおうと、
一人じゃないよ、ここにワシもいるよ、一緒だよと伝えたつもりだったんだが、
お前は猫のワシを無視して、邪魔扱いして泣き続けていた。

普段はただの同居相手で、
同じ屋根の下に、空気同然に暮らしてきたが、
ワシがいなくなったら、猫と人間も愛し合えてたのだと、気づいてくれると願っているよ。

お前は、本当に誰かを愛したことがないのかもしれない。
いつも平気な顔をして感情を隠して、何でも自分のせいにして、
一人で生きるのが当然だと決め付けているのかもしれない。
猫に人間の気持ちがわかるわけないと思っているのも、人間から見たらそうじゃろう。
その人間主観の考えを、少しだけ変えてみれば、
いろんなものを愛することが、本当にできるのに。
本当の愛を知れば、もうあんな風に泣く夜はなくなるじゃろうに。
ワシが死んでから気づくのでは遅いがな。
これからは、愛を信じて、見えない手を探して、感謝しながらその手をしっかりと握って離さないように。
心の壁を壊して、自分に素直になることだ。
そうすれば自然に誰かを愛せるじゃろう。

ワシの差し延べた手に、お前は気づいてくれはしなかったが、
それでもワシは充分この人生に感謝しておる。
なぜなら、ワシがお前を心から愛していたからじゃ。
愛とはそういうものじゃ。

もう二度と会えないが、お前がどんな人間か、毎日見てきたワシが、一番よく知っておる。
その涙は、ワシへの愛じゃ。
いろんな愛を、きっとお前が気づくことができると、ワシは知っておる。
これがワシからのお礼じゃ。。。

シトシトと、久しぶりに雨の降る夜・・・。
冷たい冬の夜に、猫のおじいさんは静かに息を引きとりました。


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友情出演:Andy

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