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またまた穴!

2017.10.01 Sunday

今日は、ずっと試してみたかったお直しをご紹介させていただきます!(つまり、またまた裏メニュー)

 

お気に入りのお洋服。
ちょっとした穴って気になりますよね。。。
こちらお直しする側としても、「穴」についてはいつも挑戦&奮闘するお直しの作業です。
年代、デザイン、色や柄、素材、穴の大きさ、穴の場所、金額、
そしてご着用する方の用途と好み。。。。
すれらすべてを総合的に判断して、一番最適なお直し方法をご提案しております「穴」。
一番美しく仕上がる方法は、【かけはぎ=または、かけつぎ】という手法です。
しかしながら何度も書いておりますが、当店ではそれを専門職としていないため、まったく別の職人さんのお仕事となります。
お寿司やさんでカクテルが作れないという表現を書いた時もありましたが、
車で例えると、塗装屋さんやエンジン専門の職人さんが、板金職人さんとは違うという例えでもよかったかなあ〜。
というくらい、とにかく専門分野が違うのです。
美容院で、和装の着付けが出来るのか出来ないのか、というのも似ています。
他にわかりやすく例えますと、音楽かな。
曲を作る人と、演奏する人と、歌う人は違う、、、という感じです。
でもそれを全部一人でこなしている人もいたりしますよねっ。
更には、映像やら宣伝やら販促グッズまですべてお一人でされていらっしゃるアーティストさんも。。。
まさに私は後者のタイプでして、
何でもやってみたい派すぎて、それまでお客様をお待たせしてしまっており心苦しいですが、でもご期待を裏切らないように向上心だけは負けません!!
ということで、長年工夫に工夫を重ねた「穴」のお直し。
努力の末、金額も控えめにできる方法がようやく完成いたしました!
IMG_1008.JPG
↑小さいんだけど、これは目立つ!!だけどそこまでお金もかけたくないし。
、、、っていうお直し。
IMG_1009.JPG
↑生地に最適なサイズと太さの針を使って、地の目を正していきます。
この穴(4ミリくらい)のサイズで、大体5分くらいチクチク刺します。
IMG_1009 2.JPG
↑針で刺している写真。右効きの私は、生地をガッツリ握っている”左手”がビリビリとしびれてきます!
IMG_1011.JPG
↑穴はすっかり元通り!!
糊もボンドも、何も足していません。ただ生地の目を整えただけですので、とっても自然な仕上りです!
今日のお直しに登場していただいたお洋服は、アヴィレックスの製品です。
繊維がかなり丈夫!!お直ししてまでも着たい服ですねっ!
このように、化繊で、繊維が丈夫な素材でしたら、高額にならずにこんなお直しが可能です。
というご紹介でした。
古着の天然繊維ですと、針を刺しただけで生地が割れることもあります。
実物を拝見できましたら、どんな方法でお直しすることが最適か、をご案内いたします。
まずは
いつか着るから、ずっとしまってあった服!
を、そこから出してみてください!
そうすればおのずと解決策が見つかると思います!
思い出のある大好きなお洋服を目の前にして、ワクワク感でいっぱいになること間違いナシです!!
ぜひ色々な想いを、私にお手伝いさせてください☆
時には悲しい気持ちを思い出してしまう服もあることでしょう。
だけど、それを捨てられなくて大切にしまってあったお気持ちは。。。
やっぱり『大切』なのです。
お直ししなくても、ご相談は無料です。
よく見直していない服も一度お持ちいただき、そこで開封して、あれこれお話してみましょうよ。
明日着たい服が変わってくると思いますよ!!
私もそんな服がクローゼットの奥にたくさん眠っています。。。。。
ということで、ご一緒に色々楽しみましょう!
IMG_1001.jpg  IMG_1005.jpg
↑今日実際にお直ししたAVIREXのリペアです。
シャイで自分に厳しいので(え?それほんと??)、
なかなか今まで(15年以上研究して)公表していませんでしたが、
ついに恥ずかしくないレベルに到達!ということで、やっとお披露目いたします。
これが500円レベルって、やるしかないでしょ!!?
研究中面白かったエピソードを一つ。
ていうか、たった一人で挑戦していたので、私のことなんですけども。
1ミリ以下の世界を、この10〜20年の間に本当に楽しく夢中で挑戦してきまして。
それをすべて肉眼でこなしています!!
まだまだ老眼になっていないことが自慢ですっ!
仲良しの親戚が30代ですでに老眼になっていて驚きましたっ。
ああ楽しいっ!!
次も何かすごいことを克服するぞーーーーっ!
誰もそんなこと気にしてくれないけどね。
だからそれがいいんです。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ワガママ大歓迎、コダワリのお直しを承ります。

 

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ご注文は、愛知県一宮市のアトリエ、及び東京出張時にて。その他有料出張では全国で受付中です!

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詳しくは当ホームページへ。

 

人気のお直しの「ビフォー、アフター」は、

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※当画像の”無断”使用はお断りいたします※

 


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今日のお直し

黒い服

2017.09.11 Monday

古着業界にはもう長い間おりますが、『黒い服』のファンはとても多いと感じています。

定番やモード系だったりしますが、

私が現場で感じている一番人気は、意外や意外、「フォーマルウエア」なのです。

昔の言葉で言うと「正装」とか「喪服」と言う方もいらっしゃいます。

 

冠婚葬祭の場に、失礼無く堂々と着て行ける。

季節もあまり選ばない。

だけど普段は着られない。

 

そんなフォーマルウエアですが、違った目線で見ると。。。

特に古着はどうでしょう?

黒くて古いフォーマルウエアは、実はすごく可愛くてお洒落で、デザインにも品があるのです。

仕立て方もファストファッションとは全然違って驚くほど丁寧。

その魅力をわかってしまうと、サイズがちょうど合ってカワイイのを見つけた時、つい買ってしまいたくなるのは私だけでしょうか。。。

DSCN3731 のコピー.JPG
今日のテーマは、この『黒い服』です。

 

当店ではこの『黒い服』を開店当初(15年以上前)からリスペクト&プッシュしています。

格式が高いところには着物を着ていくことも選択できますが、

そこまでではないけれど、敬意を払ってきちんと装いたい時に、『黒い服』はかなり優秀なお洋服です。

 

近年たまにお見受けするのが、急なご不幸があった時に、

黒いストレッチジーンズ+黒ニットで参加されている大人女子。。。

黒といえど、やはりジーンズやニットでは、大人としては肩身が狭いかもしれません。

そんな時、古着の『黒い服』は、1セット持っていると便利かもしれません。

大体がワンピースとジャケット、またはジャケットとスカート、のアンサンブルになっています。

近年はパンツも失礼ではないのですが、やはり黒ストッキングに膝下丈のスカートは、

男女どちらからも、尊敬の眼差しで見つめてしまう”美しくデキるオンナ”なイメージです。

私のオススメは、「ワンピース+ジャケット」です。
半袖のワンピースでしたら、夏は1枚で着ていてもOKですし、黒いグローブをしても清楚です。
ジャケット+スカートは、冬のインナーをまた用意しなくちゃですから〜。
しかも古着は他の人とかぶりません。お値段以上ですよ〜。
古いフォーマルウエアは、シルエットもきちんと設計されていてラインが綺麗なので、
美人さんが更に美人さんに見えるので、私は本当にオススメしたいです。
そういった流れで、当店では『黒い服』は定番なのですが、
最近ちょっと違ったご相談を受けました。
「母の着ていた黒い服を、普段に着られるようリメイクして欲しいんです」とのことです。
形自体はレトロで、とっても可愛いワンピース+ジャケットのアンサンブルでした。
どちらもご依頼者様にサイズがピッタリでしたが、ワンピースはそのまま着ることにして、
なかなか出番がない”ジャケット”を、普段にも着られるように、
大げさではなく、ちょっとだけリメイクすることにしました。
まず、黒い服としても、このまま着ると形がいかにもフォーマルウエアぽい。。。
それをどう崩すか、、、はたまたどう生かすか、、、
まずはそこからです。
ご依頼者様が普段着やすいように、
コストは最小限に、大胆に切ったりせずに、また思い出した時に元に戻せるように。。。
そして一番肝心なポイントは、ご本人にお似合いになるようなデザインということが一番です。
う〜〜〜む。。。
当館階にある、古い生地も扱う生地店『RRR マテリアル プロジェクト』で、入荷した生地とにらめっこ。
もはや生地ではなくて、ヤーン(モール糸のようなもの)とかまで、ご依頼者様に写真を送りながら決めていきました。

 

IMG_0111.JPGケモケモの糸を、襟元に縫い付けて飾りに。。。

IMG_0105.JPGグラデーションのこんなヤーンとか。。。

IMG_0089.JPGあ!スパンコールのゴールドも良いかも!!

IMG_0091.JPGレース生地を付け衿みたいにする??

IMG_0103.JPG爽やかに、ブルー系。

 

IMG_0139.JPGこんなデッドストックのボタンもあったりとか。。

 

 

そんなこんなで色々と考えあぐねた結果、、、

トラディショナルなイングランド!!風にしてみました。

ちょっとカッチリしたジャケットに、尾州生地。(尾州=世界に誇る、愛知県の織物)

トラッド感を強調するために、ボタンを飾りで付けることにしまして、
革ボタンのデッドストック(新品のままずっと眠っていた、未使用品の古い物)をチョイス。
スタンドカラーというデザインを生かして、ヴィヴィアンウェストウッドなテイストを取り入れてみました。
これなら、デニムやチノパンと合わせても、ふんわりスカートと合わせても、ワンピースと合わせても、、、
普段使いに合わやすくなりました!

DSCN3849.JPG  IMG_0135.JPGボタンはイタリア製。

 

さあて!どうなったでしょうか!

DSCN3731 のコピー.JPG←ビフォー   アフター→  DSCN3848.JPG

お直し金額は、生地とボタン代と、あとちょっとだけ!
もうこれは喪服とは言わせません。
カーディガン的に、普段から羽織っていただけると嬉しいです。

お洒落だったお母様も、天国できっと喜んでくださっていると思います!!

 

 

3.JPG 2.JPG1.JPG

タータンチェックの柄の出し方も、何通りも考えてこだわりました!!(違い、わかりますでしょうか??)

今回はどこも切ったりしていないので、また何年か後に、違ったリメイクにしても良いですね^^

良いものはずっと着ることができるので、どうぞずっと大切にしてください☆

 

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今日のお直し

大発見!ミリタリーのボタン付け(細かすぎる〜〜、笑)

2017.03.08 Wednesday

(当画像の”無断”使用はお断りいたします)

 

なんと!

すごい発見をしました!!

発見したのはもう10年くらい前なのですが、実際に自分で再現することができずで、ずっとモヤモヤしていたのです。

 

それが今回、すべて解明いたしました!!

つまり、10年越しで再現できることとなりました。

こんな細かいこと、きっと誰も気にしない部分だと思うのですが、、、、。

ヴィンテージ・ミリタリー服の「ボタンの縫い方」についてです。

 

当『Oh là là』は、かれこれ15年以上もヴィンテージ服専門でお修理している特性上、

ミリタリー物のご注文がとても多いです。

さまざまな年代、さまざまな国籍の貴重な軍モノを、中を開けたりして実際に触らせていただけるという、

ありがた〜〜い作業を多々させていただいております。

21.JPG

その中で、ボタンをいくつ付け直してきたことでしょう。

取れかかったボタン、

この時代まで残っている間、途中のどこかで誰かに適当に付け直されたボタン、

サイズ直しをした時に、新しい場所へ付け直すボタン、

などなど。。。。。

 

表側から見ると、大体この↑ような付け方がオリジナルのようです。

糸の「色」「素材」「太さ」は、”現行品”ではありますが、他店には無いコダワリで使用しております。

縫い付け方も、『見た目』はそっくりに仕上げているつもりです。

 

22.JPG

↑これはボタン裏側の写真ですが、ずっと『見た目』だけじゃないはず、、、と思っていて。。。

このボタンの付け方は、洋裁用のマニュアルにも無く、専門学校で習うことも無く、

ミリタリー専門書に書いてあることも無く、

先人&先輩から聞いたこともなく、

ましてや、これまで一度もお客様からご指摘いただいたことも無く、、、、、

普通なら気付くことも無く、素通りする部分です。

でも自分自身では”何かが違う!”と、ずっとモヤモヤしていました。

 

23.JPG

↑そこで、オリジナルのボタンを付け直す時にサンプルとして保存していた本物の糸を、

やっとじっくり検証することができました。

が、、、、

観察はじっくりできたとしても、なんだかチンプンカンプンで…。

助太刀として、お隣のテリハエルさんに頼んで検証してもらいました。

おお!ここですごい発見が!

なんと、ボタンは”縫い付けてある”のではなく、『織り込まれてある』ということがわかりました。

さすがテキスタイル・デザイナー、テリハエルさん!!

『織り』の『組織』を分析してくれて、図解で示してくれたので、私はその通りに糸を『織る』ことで、

このヴィンテージのボタンの付け方をマスターできました!!

(本当にこのビルは、トキワ荘だわ!!・・・注:テリハエルさんは1017年2月27日をもってお引っ越しされました)

 

ミリタリー、特に世界大戦前後、U.S.(米=アメリカ)軍モノは、ほとんどこの方法でボタン付けされています。

英軍(ロイヤル)モノにも見受けられます。

ただ付けるだけではなく、

かな〜〜〜〜り頑丈な付け方となっております。

さすが、激しい使用を前提とした”現場の服”の工夫です。

 

オリジナルのモッズコートも、もちろんこのボタンの付け方です。

もしもこの付け方ではなかったら、途中で誰かが付け直したと思っていただいて間違いないかと思います。

 

当然ながら、機械ではなくて手縫いです。

1個付けるのにかなり時間がかかります。

はっきり言って、すごく面倒くさいです(笑)。

ですが、昔の人は、この方法でせっせとボタンを付けていたんですね〜。

そのボタン付けをしている人の姿を想像しながら、私も見習って再現していきたいと思います。

毎日何十個、何百個と作業する、ボタン付け専門の人とかがいたのかな?

慣れると1個どれくらいの時間で出来るんだろうか。

残念ながら私は、毎日ボタン付けだけしている専門の人では無いので(汗)、

この方法で付けるのに、最初は1個20分くらいもかかりました。

すごく難しい縫い方(織り方)です。

 

これは実際のところ、普段の服にも応用できますよね。

ヘビーローテーションのお気に入りの服、

仕事先での毎日の作業着、

ちょっとサイズがきつくなってしまって、酷使してしまうウエストのボタン、

などなど、頑丈が求められるボタンに最適かと思います。

ただ、これをこのまま真似るのではなく、糸の素材をハイテクにするなどしたら、最強になるんじゃないかと!!

たったボタン1個のことですが、深いですね〜。

もちろん、糸で縫わない方式の、もっと頑丈なボタンも現代にはありますので、そこのチョイスは自由だと思うのです。

色々楽しみましょう♪

 

ご興味のある方は、このボタン付けに是非挑戦してみてください!

素早く綺麗に付ける事ができたら、是非この「ボタン付け」専門でのお仕事をお願いしたいです。

それまではワタクシが縫いますね!!

※こちらのボタン付けをご希望の場合は、別途追加料金となります

 

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今日のお直し

和洋折衷??な構造のアンティークスカート

2017.02.23 Thursday

なんて素敵なスカートでしょう!

素材はリネンでしょうか。

かなりの年代物。アンティークな洗いざらしで、すごく良い味が出ています。

11.JPG

形は、生地をたっぷりと使用したデザイン。

1940年代以降と思われます(=戦後だという理由)。

そして柄!!

水彩画の、旅行を思わせる絵画調。5パターン。

それを、黒い幾何学的なラインで縁取ってあり、まるでネガフィルムのよう!

 

なのですが、私はそんなにあっさり客観的に見ることができません。。。

なぜなら塔好きでもありますし、素敵な柄に強烈に心を惹かれてしまい、作業スピードは半減です(苦笑)。

それぞれの5枚のイラストが、その黒い線の三角というか台形というかの形で縁取られています。

フィルムのように四角で縁取られていないことに注目!

ウエスト辺りは、日本語で言うところの「だんだら模様」。

わかりやすく例えると、幾何学的な「ギザギザ」「ジグザグ」。

これが黒色でウエストにデザインされているのです。

つまり何が言いたいかというと、この生地は、最初からサーキュラー(円形)スカート用に作られたんじゃないかと推測いたします。

もしくは生地の風合いから、円形のテーブルクロス用かもしれません。

イラストとイラストの間に、縫い目などは無く、染めなのです。

 

ということで塔!

どこかで見たことあるような。。。

けどよく見てみると、現実とは別モノのような気もしてきました。

もし実物をご存知の方、是非教えてくださいませ!!

ということで、素敵な5枚の絵画を写真に収めましたので、今日は肩の力を抜いてご一緒に鑑賞会といたしましょう♪

 

12.JPG

↑これは一見、ノートルダム大聖堂(フランス)かと思ったのですが、

もしかしてサンティアゴ・デ・コンポステーラ(スペイン)の方が似てるのかな??

 

 

13.JPG

↑これはベルリンの戦勝記念塔(ドイツ)でしょう!!と容易に思ったのですが、

いやいや、天使の形からすると平和の天使が近いかもしれない。

 

 

14.JPG

↑これは何だろう。

ヨーロッパのどこかだとは思うけど。。。

ありがちすぎて何とも言えない(笑)。

塔の後ろのドームがヒントか?

 

 

15.JPG

↑これはもう、船頭さんのファッションからしてヴェニスでしょう!!

と思いきや、周りが森林。。。

どこなんだろう。。。

きっとどこかの避暑地に違いない^^

 

 

16.JPG

↑これは南仏のはず!!(←希望、笑)

憧れの地中海であってほしい!!

カリブ海とかという案もある(笑)。

え〜〜?どこだろう〜?

海に飛び込む瞬間の人がすっごく気になる!!!

 

なんて考えながら絵を眺めてアイロンをかけていましたら、随分と時間が過ぎてしまっていましたっ(汗)。

という、そんな贅沢な生地を使ったスカートです。

贅沢なのは、生地の使用量もなのです。

一番最初の写真でおわかりかと思いますが、まさに生地をドーナツ状にくり抜いたところがウエストの穴、みたいな作りの

正真正銘のサーキュラースカートでございます。

バレリーナみたいに爪先立ちでターンした日には、、、、お尻まで丸見えになっちゃいますネ(>▽<)キャー

 

このサーキュラースカートは、1950年代に大流行しました。

そして1980年代にもリバイバルしました。

80'Sのリバイバル以降、現代でも人気がありますが、さすがにこの柄はどこにも無いと思います。

 

 

なんだかセールス営業のようなトークになってしまいましたが(笑)、

本題のお直し内容をざっくりご紹介です。

17.JPG←フロント  バック→22.JPG

バックスタイルは、フロントのウエストベルト生地が伸びてきて、リボンで結べるようにデザインされています。

可愛い☆

 

 

しかし、外からは見えない構造が中に。。。

18.JPG 19.JPG

↑まず、後ろ身頃部分を、おヘソの辺りで止めます。

そのスナップボタンとフックをどうしようか、大きさや数や位置などを検討している写真です。

 

↓止めるとこんな感じです。

20.JPG

 

↓その後は、前身頃をそこに重ねて、後ろでリボン結びにして、着用完成。

これも、新しくスナップを付けることを検討中のイメージ写真。

21.JPG

 

よく思い出してみましたら、和装に馴染みのある方ならピンとくるかと思います。

そう!袴の構造なんです!

その後ろと前が逆(後ろ身頃を先に着る)ということです。

おそらくこちらのスカートはアメリカ製かと思うのですが、袴の構造とは面白いですよね!

これこそが和洋折衷と言ってもいいのかもしれません(^_^)

 

ウエストリボンは、ご依頼者様のご希望でV字にカットしました。

黒い柄と合っているデザインですネ。

23.JPG

 

 

 

24.JPG

↑最近こういうの見なくなりましたね。手縫いのホック。

昔ながらのステッチにて、丁寧に付けてみました。

 

貴重なお直しをさせていただき、ありがとうございました!

どうぞ長くご愛用いただけますように。。。

 

 

【上記の出来上がり写真および、当店のすべてのお直し・リフォーム・リメイクは、
パターンメイドやイージーオーダーではありません。
一人ひとりのお客様にピッタリの、lalaコとお客様でデザインをした、
スペシャル・オーダーメイドの1点物なので、
写真と同じ物は作れませんことをご了承ください。】

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今日のお直し

Pコートのお直しも人気です

2017.02.20 Monday

当店で長年に渡って大人気のお直しなのに、そういえばブログに掲載したことがありませんでした。

U.S.NAVYのメルトンウール素材のPコート。

 

こちらはサイズ直しです。

ちょっと手を入れただけなのにお体にピッタリという、最高にカッコいい仕上りになりましたのでご紹介してみます。

シュッ!!としました(^▽^)

1.JPG←←ビフォー。  →→アフター。 2.JPG

お袖だけ細くしてみました。

なぜならば、他の部分はとてもタイトで、お袖だけ太かったからです。

一目瞭然、本当に太い!!

お袖は、動きやすさから、当時の軍用モノは必ず太く作ってあります。それは当たり前のことで驚きませんが。。。

しかし何故、その他が異常にタイトなのか、、、

一般的な古着は、お袖に合わせたバランスで、ボディもそれなりに太いのですが。

何故だろう、、、長い歴史の中で、お手元に渡る途中でお直しされたりとかあったのかな??

(手直しが入っているかなどの検証がご希望でしたら、別途細部検証してお答えできますのでまたご相談ください)

 

 

3.JPG

↑サイズ表記は34。

 

遠方よりのご依頼でしたので、サイズ感は相当悩みました。

もちろんきちんとお会いして採寸させていただいたのですが、古着のお直しを長年やっているといえども、毎回全く定義ができなくて、

いつどこで手直しが入ったのか、とか、直す服と着用される方のお体のマッチングとか、

シルエット上の全体のバランスとか、

何から何まで「見本」というのが無いので、実際の型を形成するまでにおおいに悩みます。

いつもの私の愚痴ですが「仕上がるまで、毎日あなたちょっとここ(私の横)に突っ立っていて欲しい」。

まさにトルソー(洋裁用の立体マネキン)のように。。。

そうじゃないと、チビの私では全くサイズ感がわかりませんし、

市販のトルソーでは、各々のお客様のお体に合わないばかりか、動きに対しては全くもの物足りないです。

なので私は、大変失礼とは思いながらも、

試作中とか、仕上り後に、

ご依頼者さまの体型に近づくような着込み(ふっくらしているところにそのような厚手の服を着込む、貼る、巻く、など)をして、

実際に何度も試着してみて、動きやすさを確認しています。

そうじゃないと、形だけ格好良くても動きづらくてすぐに着なくなっちゃった、、、となってしまい、

もったいないと思うからでです。

そこはお直し職人になってから15年以上、毎回変わらずずっと工夫してきました。

 

↓例えば、採寸どおりに、数字だけで仮に縫ってみましたら、こんなお袖になりました。

ちょっとベル型(手首に向かって広がっている)です。

これはこれで(それぞれのお好みではありますが)悪くはないですが、ご依頼内容は「ほっそりしたい」という意向を汲んで

4.JPG

 

↓ヒジから下を極力タイトに変更して仮に縫ってみました。

5.JPG

↑、、、が、ビンテージPコートとしては、さすがにここまで細くしないほうが良いですよね。。。

今風な感じになってしまって、なんだか台無しです。

1センチ単位で、太くしてみたり細くしてみたり、何パターンも試してみました。

今回の場合は、5〜6パターン試しましたでしょうか。。。

しかし私の体は、何度も書いていますがチビなので、上記写真では全く何が何だかわからないですよね。。。(汗)

 

 

ということで、仕上がったコートは、上記写真では無く、、、

「ちょうどイイ」サイズになったかなと、嬉しく感じております。

しかし実際にご試着いただくまでは、いつも相当な緊張で胃が痛いです。

 

6.jpg 7.JPG 8.JPG

↑《実際のご依頼者様ご本人の着用写真です》

モデルさんのようなスレンダーな体型に、すべてが完璧となりました!!

モッズ系のファッションリーダーのお方でしたので、お袖に動きシワは入っているとしても(←こういうことにウルサイご年配がいますけども)、

これが最適だと思うのです!

これ以上細いと、さすがにメルトンウールですと生地がブ厚くて動けないでしょうし、

これより太いと、普通の今モノのサイズ感になりますので。。。

とにもかくにも、とってもスレンダーさんでしたので、私も最終的にはご試着を目の前で確認できて、ほっと肩を撫で下ろしました。

 

だってさ、私の試着って

4.JPG

↑これですよ。。。。。。。

まず、腕の長さが全然ちがう〜〜〜〜!手首見えてなくて指が2関節だけとか、、、、(涙)

 

今回の記事は、「袖幅」のみ細くしたお直しです。

肩幅を細く(肩幅つめ)、身幅を細く、丈を短く、、、などなど、全般大好評にてお受けしております。

 

ご協力ありがとうございました!!

 

【上記の出来上がり写真および、当店のすべてのお直し・リフォーム・リメイクは、
パターンメイドやイージーオーダーではありません。
一人ひとりのお客様にピッタリの、lalaコとお客様でデザインをした、
スペシャル・オーダーメイドの1点物なので、
写真と同じ物は作れませんことをご了承ください。】

人気のお直しの「ビフォー、アフター」は、
当ホームページ内、洋服リフォームのページの「写真集」に掲載していますので、
こちらもご参照ください。


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今日のお直し

またまたエルメスを切る。minä。

2017.02.15 Wednesday

以前こちらでご紹介しました『エルメスのスカーフを、コートの裏地に仕立てる』リメイク記事をご覧になった方が、

私もエルメスのスカーフ持ってる!!

ということで、またまたコートの裏地にリメイクさせていただきました。

まさかまたエルメスのスカーフを切ることになるとは想像していなかったのですが!!

とっても素敵に仕上がりましたので、再びご紹介させていただきますき

 

前回のエルメススカーフの記事はこの画像をクリック→hp 559.jpg

 

さて、今回の仕上りはこちらです!!

前回(上の画像)とは全然雰囲気が違って、エレガントというよりも可愛らしいイメチェンとなりましたDocomo_hart

しかも今回は、余った生地でブローチも作ってしまいました!

ただ眠っていたスカーフも、これで生き生きと生まれ変わって””第2の人生””っていう感じかなkyu

125.JPG 101.JPG

 

↓今回ベースとなりますコートは、minä perhonen(ミナ・ペルホネン)のリバーシブルコートです。

105.JPG

 

103.JPG 107.JPG 106.JPG

↑両面ウールのリバーシブルなので、着る時にすべりが悪いというのもあり、

何か裏地を付けたいな〜、と考えていらっしゃったそうで、

眠っていたスカーフを思いついたそうです。

ネイビー色側は着ないようにして、イエロー色だけで着ます、とのオーダーでした。

 

↓素敵なHERMESのスカーフ!!

108.JPG 109.JPG

 

 

お袖の部分はスカーフだけでは足りないので、

これもまたお客様がお持ちの、眠っていたお洋服から生地を取りました。

なんと、キャミソール!!

シルク混のポール・スミス・ウィメンをバラします。↓

111.JPG 122.JPG

 

 

ということで材料がそろいましたので、以下、製作のちょっとした風景です。

121.JPG 120.JPG 119.JPG

↑まずはダミーのトルソー(マネキン)に、トワル(別生地で仮に作る型)で、裏地のパターン(製図)を探っていきます。

当店でお客様に説明する時に「型を取りますので、その型代料金が別途がかかります」という時のことは、こんな感じです。

今までその製作過程を公開したことがなかったので、このような写真は初公開となります!

 

 

↓糸は悩んだ末、ポリエステル100のスパン糸の黒、と、シルク風のポリエステルアイボリー系の2種にしました。

シルク生地にはシルク糸が最適なのですが、天然素材は強度が心配です。

アウターの裏地としてガシガシ使っていただくため、敢えて頑丈なポリエステル糸を選びました。

114.JPG

 

↓ただし、当店のこだわりとして、シルクにミシンは使いたくない。。。

すべて総手縫いにて丁寧に縫い合わせました。

白系の箇所はアイボリー色の糸を使い、黒系箇所は黒糸、と、色を合わせました。

針も極細です。

そして特にこだわったのは、縫い合わせる時の「柄合わせ」です。

くっつく箇所の柄を、お隣の柄と合わせます。 

113.JPG

 

 

↓今回すみません!一番大事な「スカーフを切る!」瞬間の写真を取るのを忘れてしまいました!

ですが、こちらの写真がすべてを物語っています。

115.JPG

↑カットは最小限、可能な限り生地を使いました。

ということで、あのスカーフから、生地はこれだけしか余りませんでしたびっくり

普通ならこれで終了、なのですが、ちょっと眺めていましたら、

赤丸で囲んだ所の柄を捨てるのはもったいないなあ〜、可愛いなあ〜と思えてきましたので、

ご依頼者さまと相談して、何かワッペンのようなものを作ってみましょう!となりました。

 

↓そこで作ってみました。ワッペンというかブローチを。

101.JPG←表  102.JPG←裏

すみません、、、

ワタクシ、洋服を作るのも直すのも長年やってきましたが、小物やアクセサリーを作るのは全くの初心者なんです!!

あまり上手ではないですね、、、悲しい

精一杯洋服の知識を詰め込んで、総手縫い、オーガニックコットン、台紙を入れてみました。

手作り感あふれる仕上りとなりましたセリザワさん

 

↓さて、次はお袖です。

キャミワンピを解体していきます。

当店ではいつも、残った部分も再利用できるようにとの思いを込めて、できるだけほどいて分解しています。

その後、このようにハサミを入れていきます。

面倒くさいからとバッサリ切ったりすることはありません。

112.JPG

 

↓レースでトリミングされていましたので、レースを途中でカットせずに、ほどきました。

110.JPG

 

↓トルソーで型取りして、お袖を形成しました。

123.JPG 124.JPG

 

 

↓さて!完成です

とてもラッキーだったことに、こちらのコートは前合わせがダブルだった為、裏地が少ない面積ですみました。

後ろ身頃〜前身頃までひと続きにスカーフをふんだんに使ってみました!

ネイビー色側から見ると落ち着きがありますが、、、

116.JPG 118.JPG 117.JPG

 

↓イエロー側から見ると、このスカーフがとっても映えます!

着ている時には誰も知らないけれど、、、私、脱いだらすごいんです!(←昭和、笑)のように、

粋なお洒落の完成です!

104.JPG

 

↓このコートに、あのブローチ、、、すっごく素敵だと思います!

皆さまも、捨てる前にちょっと立ち止まって、いろんな妄想やアイデアを思い描いてみてください。

その思いを少しでも形にできるようにお手伝いさせていただきます☆

126.JPG

 

この度は、ご依頼くださいましてありがとうございました!

どうぞ長〜くご愛用していただけますように☆ニコッ

しかしこのミナ&エルメスのマリアージュは、本当に素敵ですね!!

 

【上記の出来上がり写真および、当店のすべてのお直し・リフォーム・リメイクは、
パターンメイドやイージーオーダーではありません。
一人ひとりのお客様にピッタリの、lalaコとお客様でデザインをした、
スペシャル・オーダーメイドの1点物なので、
写真と同じ物は作れませんことをご了承ください。】

人気のお直しの「ビフォー、アフター」は、
当ホームページ内、洋服リフォームのページの「写真集」に掲載していますので、
こちらもご参照ください。


→ホームページ Oh là là

今日のお直し

古さをトコトン追求するお直しもあるのです。

2017.01.24 Tuesday

今日ご紹介するのは、アイテムとしても珍しいお品でもありますが、お直し内容がかなり特殊でしたので掲載してみたいと思います。

 1.JPG

(↑上記写真は仕上り品)

U.S.NAVYのN-1デッキジャケットです。ミリタリー好きな方に人気ではありますが、街ではまだそれほど見かけるほどではない、

通なアイテムです。

しかもこちらは当然、レプリカではなく、1940年代(44年と思われます)の本物で、更に貴重なネイビーというお品でした。

その為コンディションが、、、、、。

「とにかく、まずは着られる状態にして欲しい。ただし、他のモノ(生地)を足さず、あくまでオリジナルにこだわって、最低限の手を入れて欲しい。そういう感じでとことん直したい!」

と、ご依頼内容がかなり特殊でした。

糸は””綿100%””のみを使用というご指定で、ミシンではなく手縫いという指示もあり、、、。

私としては、ご注文どおりのそれを目指しましたっ。

直し方に正解は無いですからね☆

(私としては、長く着ていただくならば、別の素材に付け替える&場所によってはミシン縫いをオススメしています。)

 

アルパカのはずの衿が、、、見事にボロボロ…裂けてしまって今にも崩れそうです。

実際に針をさすと、どこもかしこもぽろぽろと崩れてしまって、とにかく非常事態です。

私は、ボンドなどの接着剤を使うことを極力避けています。

理由は、いつかこの後誰かがお直しを入れる時に、すべてを台無しししてしまうからです。

2.JPG→→→ 3.JPG

ということで、衿のビフォー&アフター。

すべて綿糸で、チクチク手縫いしました。

 

 

袖の内リブの、ビフォー。

パックリ2枚に分かれてしまっています。

5.JPG   6.JPG

 

アフター↓ あくまで自然に。何も足さずに。。。

8.JPG

 

表袖↓ イイ感じのアタリですが、リブと同じく、袖口がパックリ2枚に分かれてしまっています。

9.JPG

 

↓ビフォー。あくまで自然に。。。

10.JPG

 

 

前ポケットのビフォー。糸がモシャモシャ&ピロピロです。↓

11.JPG

アフター↓スッキリと。

12.JPG

 

ポケット拡大図↓ ビフォー。 はい、もちろんポケット口は2枚(厳密には芯を入れて4枚くらい)に分かれていました。

13.JPG

アフター↓

14.JPG

写真以外にもたくさんお直し入れましたけれど、今日はこんなところまでで。。。

 

時代を感じる出来事(メモ)。

触る度に、砂(??)がワッサワッサ降って来て、白いアイロン台が粉粉になりました。

写真ではわかりにくかな??

7.JPG

きっとこの子も軍で働き者君だったのでしょう、敬意を示したいです。

当店はヴィンテージ専門お直しですので、ご注文時前に洗ってからお持ち下さいなんて、

創業当初から一度も言ったことがありません。

アイロン台もこの後じっくり掃除機をかけ、消毒しました。

洗えないモノもありますものね。

ただし、鮮血(新鮮な血液)だけは落としていただけますと助かります。

《コツ:中性洗剤+水かお湯で揉み洗いすると、どんな素材でも鮮血はほとんど落ちます。お湯の方が落ちやすいです。

時間が経つほど落ちにくくなります。》

滑りの悪いビニール手袋やらマスクやらしての作業となり、毎度、

どこの保健所の人!?の身なりでございます。

…そんな、面白い人!ってだけなら良いのですが、実際の作業は手触りがつかめず上手く作業が進みません。

古くて落ちない汚れはそれなりに対処しておりますので、無理の無い範囲で衛生面をちょいと気にかけていただけますと幸いでございます。香水なども。。。

当店から保健所に通報することは一切ございませんので、そこはどうぞご安心くださいませ。

古きを愛しこの仕事を長年続けており、今では各方面からたくさんのお洋服をお預りしているので、

16年経って初めてこんなことも書いてみました。

 

すべての方々が気持ち良く、気軽に、これからも当オーララに無理難題をぶつけていただけることが毎日楽しみです!!

 

また長くなった(-。-;)

ということで、よろしくお願いいたします☆

わかりにくことは、いつでも何でも聞いてください!

特に電話はオススメです(作業に追われ、メールのお返事は遅いです)。

 

ではまた〜〜!

 

 

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ご注文は、愛知県一宮市のアトリエ、及び東京出張時、その他近郊で受付中です!

まずはお気軽にご一報ください。

詳しくは当ホームページへ。

 

 

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最近は「Twitter」と「Facebook(Twitterからの転送)」の方に、普段のつぶやきを書いております。

※当画像の”無断”使用はお断りいたします※


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今日のお直し

裏メニュー♪

2016.12.05 Monday

実は、知る人ぞ知る『裏メニュー』というものが、当店にはいくつかございます。

”裏”というのは、正式に料金表に載っているメニューではない、という意味です。

普段からかなり特殊なお直しをさせていただいているのですが、

こんなに長く続けておりますと、突発的に無茶振りをされることは多々ございまして。。。

出来るだけお答えしたい!!と、常に前向きに開拓してここまで参りました。

皆様のお悩みの数だけ、私も立ち向かって来られたわけです。

 

そんなこんなを積み重ねて来て、、、まだまだ実験的なお題はあります。

この愛知県に引っ越して来てから、解決できた案件がかなり増えまして、

本当にこっちに来て良かったなあ、、、と、つくづく感謝する日々です。

いち早く皆様に知っていただこうとTwitterでつぶやいておりますが、Twitterをご覧になられていない方へも、

今日は少しまとめてご報告です。

 

b2.jpg

ボロボロのスカジャンのリブ、、、。

以前もこのブログで書きましたが、本当に悩みます。

それを、1着分だけリブを編み上げることが出来るようになりました。

編む機械と使う素材が当時とは違うので、少しだけ綺麗になってしまいますが、市販品には無い特注品で、

お気に入りのスカジャンも蘇ります。

裏メニューなのに、すでにかなりのご注文をいただき&仕上げて参りました

現代の機械&材料で、できるだけ再現して、特別に編み上げてくださる製造業さまにご協力いただいております。

まだ金額が不安定ですので、正式メニューには掲載しておりません。

いわゆる「時価」でございますが、ご注文は随時受付中ですので、気になった方はご相談くださいませ。

 

b1.jpg

そして、「綿糸」。

ビンテージジーンズブームの時は、ジーンズ用の色合いでしたら各種揃えておりました。

それでも20色が限界でした。

最近はナチュラル嗜好の傾向もあり、糸も天然素材で、、、というご注文がかなり増えました。

お直し屋としては、強度が弱い綿糸は、お直しした後に長持ちしないと悲しくなるのであまり好まない素材ではありますが、

なんと、お色は400色以上!

太さも特殊な太い糸まで対応できるようになりました。

お取り寄せまでお時間がかかることもございますが、綿糸にこだわりたいヴィンテージ&アンティーク好きな方は、

お見知りおきくださると光栄でございます☆

 

b3.JPG

さて続いてのお悩み解決の前進です。

「ここの箇所の生地を別の生地に張り替えたい」

「このボタンを別のボタンに替えたい」

など、材料を調達しなければならない場面もかなり多いです。

その時には「お客様ご自身でお好きな生地やボタンをお持ちくだされば、それをお付けしますよ」

というしかなく、、、。

生地の選び方がわからない、とか、忙しくて探す時間が無い、という方にはこちらで探すのですが。。。

なんと、今入居しているビルの1階は、素材のマーケットなのです。

古いのから最新のまで、生地や材料、しかも他には無い上質な素材が売っているのです!!

一緒に1階へ選びに行けますよ〜。

もしお目当てが見つからなくても、「こんな素材のこんな色の」などイメージを確認できましたら、私も他で探しやすいので、

これはすごく解決に繋がります!

 

という嬉しいご報告の、今日最後のメインとしまして、、、

これは最新情報です。

虫喰いの穴のお悩み。。。

当店では”かけはぎ(かけつぎ、とも言います)”は出来ません。

全く別の技術なのです。

美容院とネイルが別の技術、というとわかりやすいでしょうか。。。(出来る所もあるとは思いますが…)

江戸前寿司とカクテルバーの違いというか。。。

似ていても、専門分野として違うのです。

何でも挑戦する派の私ではありますけど、そんな「にわか」では、かけはぎ職人さんに失礼だと確信していますので、

穴のお直しはリフォームで対応する以外は、かけはぎ屋さんへご依頼していただきたく、当店ではお断りしていたわけです。

 

それが、ここへ来て、とても腕のあるかけはぎ屋さんを知ることができましたので、

もしお悩みの方は、当店でお預りして、外注とはなりますがお受けすることが可能になりました。

大切なお洋服で穴にお悩みの場合は、是非ご相談くださいませ☆

(なんでも、皇室御用達の系列で修行したお弟子さんだとかの、、、素晴らしいレベルの職人さんらしいです!)

 

あとはクリーニング屋さんの開拓ですね。

東京なら知っているのですが、ここ愛知で信頼できるクリーニング店を探さなければ!!

特にスカジャンのクリーニングのお店、お問い合わせがかなり多いので、

もう少しお待ち下さいませ。

 

上記、順次正式メニューになりましたら、またお知らせいたしますね☆

 

→ホームページOh là là

今日のお直し

スカジャンのワタ抜き

2016.12.02 Friday

(当画像の”無断”使用はお断りいたします)

 

ずっと書きたかった記事を、やっと書く時間ができました!

当店のお直しではかれこれ15年以上大変ご好評いただいていて、今もなお年々増加する一方の大人気アイテム。スカジャン。

その「綿(ワタ)」のお悩みは、皆さんそれぞれお持ちのようで。。。

●モッサリした厚みの綿を全部無くしてしまって、薄いペランとしたスカジャンにしたい。

●綿を止めているステッチ(裏面でダイヤ柄に縫ってある所です)の糸が抜けてきて、心配なので修復したい。

●経年のため綿が下に下がってきて、袖口やスソに沢山溜まってしまっていて、これをどうにかしたい。

などなど、、、。

それぞれに対応策がございますので、何なりとご相談くださいませ(^_^)

 

今日は、そんなお悩みの中で一番大がかりな

●綿を全部取り除いて、新しい綿を入れたい。

というお直しの一例をご紹介いたします。

 

この写真のお直しは、確か5〜6年前に撮影したものです。

作業中はなかなか写真を撮る時間が無い中、せっかく撮った写真ですので掲載させていただこうと思います!

 

スカジャン好きな皆さま、中をご覧になったことはありますか?

現代の物は、現代の綺麗な綿が「中綿」として縫い付けられています。

一般的には白い綿で、、、わかりやすく例えると、保健室に置いてあるような、

注射する前や後に拭く、フワフワした四角い脱脂綿のような感じの、もっと大きい版です。

女性であれば、メイクの時に使うコットンをイメージしていただければ正解だと思います。

ダウンジャケットのような暖かさは求められないですが、スカジャンの風合いを出すために使われています。

(現代のスカジャンにはもっぱら合成繊維が使用されております。)

ここ最近はタイトなシルエットが主流ですので、復刻品でも、わざと綿を入れていない製品も多いです。

hp 606.jpg

↑これは、とあるヴィンテージスカジャンの中綿です。今まで山ほど見てきた中でもかなり状態が良く、綿がしっかり残っていて、

とても70年前のものと思えないほどです。

素晴らしいです。

……といっても、初めて見る方にはショッキングな画像でしたでしょうか??

 

 

hp 605.jpg

↑別テイク。

わかります??

なんだか糸くずの集まりみたいな。。。

ただのホコリを集めただけのような。。。

……って、まさにそうなんです。

世界大戦直後、日本には物資が無かったので、工夫して綿を作ったんでしょうね。。。

歴史を知ると、感慨深いです。

え?白い綿?

ええ、なので、それは現代の物です。ヴィンテージスカジャンはすべてこのような中身になっております。

 

それを踏まえて、今日のお直しです。

今回のご注文内容は「綿が落ちてきて、袖口やスソに溜まってしまっているので、古い綿を全部取って

&ふっくらした雰囲気が好きなので、現代の綿に入れ替えて欲しい」

とのことでした。

では、毎度前振りが長いですが(笑)、ようやく作業の写真といきましょう♪

hp 543.jpg

↑ご依頼時の姿(裏側)です。

確かに、、、綿が下に溜まって膨らんでいます。

さて、中を開けましょう!

 

 

hp 544.jpg

はい、この通りです!

ほどんど落ちてしまい、生地が丸見えです(>_<)

一番上の綺麗な状態とは全く違うことがわかりますね。。。

 

 

hp 568.jpghp 545.jpghp 546.jpg

まずは、全部のパーツを分解くんです。(大好きな作業!!)

前身頃の片方です。

左:リブやファスナーを外した所、中:表側、右:裏側。

 

 

hp 547.jpg

綿を止めているステッチを丁寧にほどいていきます。

古いサテンやシルク生地はかなりデリケートですので、慎重に糸を抜いていきます。

当店では、ステッチ抜き料金が「1本」づつカウントされますので、金額が上がってしまいます。

節約をご希望の方も多く、できるだけそれにお答えしたい策として、お客様ご自身で作業していただくこともご提案しています。

ご提案に賛成してくださる方は多く、好評です。

その際は、道具をお貸しし、コツもお教えしております。

ご自身で手をかけることは、愛着もわきますのでオススメですよ(^_^)

※今回のお直しは、すべてlalaコが作業しています。

 

 hp 548.jpghp 549.jpg

ということで、綿抜き完成しました!(といっても、前身頃の片方だけですが^^)

そしてこのパーツだけで出た綿が、裏側の写真と共に右上に写ってます。けっこうな量ですよねっ。

これが下(スソ)に落ちるとなると、、、後はご想像にお任せいたします。。。

左:表面、右:裏面

 

hp 550.jpg

抜いたステッチの跡、見えますか?

永い年月の為、しっかり跡が残っています。

 

hp 554.jpg

そして新しい綿を入れ、先のステッチ跡に、寸分の狂いも無くミシンをかけていきます。

 

 

hp 555.jpg hp 556.jpg hp 557.jpg

そして仕上がったのがこちら↑

 

 

hp 553.jpg

袖も同じように。 

 

 

hp 551.jpg

お袖の綿はこの量でした。(袖1本の分量です)

 

 

hp 558.jpg

さて、メインデュッシュの背面です。

綿の量はこんなに!!

 

 

hp 559.jpg

そして新しい綿を入れて↑

パーツを組み上げて元に戻していきます↓

hp 560.jpg hp 569.jpg

 

 

それを、表側の生地と合体して、、、↓

hp 562.jpg hp 567.jpg

 

 

↓リブやジップを元に付け直して完成です!!

hp 571.jpghp 572.jpg

 

「ふっくら」を目指したお直しは、お好きな綿に入れ替えが可能です。

ふっくら加減も、お好きなボリュームに調整させていただきます。

当時のあの「糸くず」、、、もはや現代ではウエスと蔑まれそうで悲しくなるような貴重な綿、、、は、

当店で入手することは今のところできません。ごめんなさい。

お持ちくだされば、ご相談させていただきます。(その場合は、生地状になっていないと使用できません)

敢えてハイテク素材を使用するのも、隠れたお洒落かな、と思ったります。

ダウンも良いのではないでしょうか^^

皆様のアイデアと理想を、是非お伝えくださいませ。

1点モノにとことんお付き合いいたします!!

 

※スカジャンのお直しは、他の記事にも掲載しておりますので、以下の赤色の文字をクリックしてご覧ください。

◎リブの復刻編み←裏メニューにて大好評いただいております。絶賛受付中!

 (一例として近日中に記事を掲載いたしますのでお楽しみに!)

リブの交換

サイズ直し

◎その他、TwitterFacebook(Twitterからの自動転送)にてお直しの様子をたまにつぶやいています。

 

ご注文は、愛知県一宮市のアトリエ、及び東京出張時(次回は今月)、その他近郊で受付中です!

まずはお気軽にご一報ください。

詳しくは当ホームページへ。

 

 

 

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今日のお直し

エルメスのスカーフを切っちゃった!!

2016.02.22 Monday
今日のお直しは、どうしても古い写真を整理しなければならない急な状況があり、
そしたらひょっこり出てきたので、、、
どうでしょうか、新宿のアトリエで撮影していますので、大体3〜4年くらい前のお直しかと思います。
お直しをしたのは古いのですが、かなり貴重な体験でしたので、今日は掲載したいと思います。
(きっと私のパソコンの中には、忘れてしまったいろんなお直し写真が眠っているんだろうなぁ。。。笑)
hp 559.jpg
まず、仕上り写真がこちらです↑

フランス製の70年代の革コート。
ダークグリーンの色といい、襟の形といい、イイ味出してマス。
そして赤い模様が目を引く裏地です。

さてさて、このステキな柄の裏地、、、こちらを新しく仕立てました。
なんとこの裏地は・・・・・
hp 328.jpg
じゃーーーーん!
そう!エルメスのスカーフなのでした!

それを切る私!
hp 550.jpg
あーーーーん、勿体ない!!

ということで、なぜこんなことをしたかというと、こういったご依頼でした。
hp 330.jpg
レディースのコートで、ご依頼者様も女性でした。
革の表側は、目立ったダメージもなくとっても綺麗♪お色も可愛いですね。

hp 334.jpg
しかしですね。元々の裏地が。。。
このようにいたってシンプルに、黒い無地のものが付いていまして、
ちょっと写真ではわかりにくいのですが、かなりボロボロに擦り切れてしまっていたのです。
もう少しわかりやすく見ていきましょう。

hp 534.jpg
毎度の分解作業から始めます。
破れかけてしまっているので、作業は最大級に慎重です。
まずは表の革から外して、、、、
そして、裏地を各パーツで更に分解していきます、、、、
できるだけわかりやすく、アイロンでプレスしてかなり生地を整え、撮影用に並べてみました。

こちらは↑後ろ身頃です。
端っこは裂けてきてしまっていますし、赤い点線辺りのスソ部分は、完全に生地が喪失してしまっていました。

hp 541.jpg
そしてこちらが↑前身頃です。
やはり端っこや縫い目から擦り切れてしまっています。
脇にいたっては、形を留めていません涙


hp 540.jpg hp 544.jpg
左が左袖で、右が右袖です。↑
白い穴はすべて、生地の喪失です。
おぉ、、、こういう時に言うんですね「Oh là là!!」(フランス語で ”あらら〜!” の意味)

さて、この崩れた生地から型紙を取りまして、そして新しい生地で仕立て直していきます。

エルメスを切る!
hp 548.jpg切る!!
hp 550.jpg切る!!hp 553.jpg切り刻む!!!

ひゃあ〜〜〜!
もうね、めちゃくちゃ緊張しましたよ!!

実はこちらのスカーフ、ご依頼者様の私物で、
このスカーフを裏地に使ったら可愛いんじゃないかな?とお持ち込みいただいたお品で、
昔買ったものだそうですが、この2016年でも中古の価格は当然それなりにしますし、
もし万が一失敗でもしたら。。。
そして、世界のエルメスのスカーフが、二度とスカーフには戻れなくなるという作業ですから、、、
それはもう緊張しましたよっ。。。

hp 555.jpg   
ということで、完成がこちら↑
背面一面をスカーフで。

hp 559.jpg
そして、スカーフでは足りない前身頃とお袖は、最初と雰囲気を変えてグリーンの裏地にいたしました。

hp 557.jpg
着ている時には見えない…。脱いだ時にチラッと見える赤い帯とナポレオンハット。
なんという粋!
数十年前の無名のフランス古着が海を越えてここにあり、
更にエルメスとのマリアージュで、唯一無二の最高にお洒落なコートとなり現代によみがえりました。
こんな贅沢なコート着ている人、他にいないのでは!?

長く愛用していただけますように。。。


【上記の出来上がり写真および、当店のすべてのお直し・リフォーム・リメイクは、
パターンメイドやイージーオーダーではありません。
一人ひとりのお客様にピッタリの、lalaコとお客様でデザインをした、
スペシャル・オーダーメイドの1点物なので、
写真と同じ物は作れませんことをご了承ください。】

人気のお直しの「ビフォー、アフター」は、
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